機能訓練指導員の昇給・キャリアアップ・転職について
今回は雑記です。
ひとりの機能訓練指導員がこれからのキャリアをどうするか考えを巡らせた過程です。
働き始めてからビジネス書を読むようになりました。
いつか独立して経営する側に回るべきなんじゃないか?と考えるようになったからです。
そして、つい最近はさらに別の道もあるのではと模索しています。
現状を整理する
真っ当に機能訓練指導員として働いていても給料はどこかで頭打ちするのは目に見えています。これは職場を変えても職種を変えないなら同じです。
ずっと機能訓練指導員一筋 → 給与が上がらないから却下!
では昇給できそうな道を考える。
デイサービスの施設長を経て経営陣の仲間入りを目指すという方針。
個人的な理由により今の会社には不信感があるのでキャリアアップを目指すにしても別の会社に転職してからにしたい。
今の職場でキャリアアップを目指す → まずは転職してから。よって却下!
というわけで転職。給与が上がって休みが取れて経営がまともな企業に転職は…できるのかな?(笑)
妥協しろよと自分にツッコミたくなりましたが、転職なんて高望みするくらいがちょうどいいのかもしれませんし、粘り強く探してみようと思います。
今より条件のいい会社に転職 → この方針でいきます。採用!
転職するにしても職種を変えるかどうかもポイントです。
①また機能訓練指導員として就職する
②すぐに施設長で採用してくれるところを探す
③そもそも介護分野にこだわらないで異業種に転職する
①は仕事内容を理解しているから転職しても業務で苦労することは少ないはずです。
でも私はキャリアアップを目指しているのでキャリアが変わらない転職は本末転倒です。よって却下!
②は新しい仕事となるので①に比べれば苦労するでしょう。でも同じ介護分野ですので今のうちに施設長の仕事を見たり聞いたして準備することもできます。
よって採用!といきたいところですが、施設長の仕事をやりたいかと聞かれれば、正直微妙…なので保留!
③は挑戦したい職業が見つかれば検討します。
今の仕事にやりがいを感じていますが、異業種にも興味あります。
もしもまだ知らない自分にピッタリな仕事がこの世にあるなら、それにならなきゃ人生損だぞ!と思うのです。
よってこの方針を採用!
異業種に転職するにしたってどうすればいいのか…
まずは私を採用してもらえるメリットを見つけなければいけません。
運動指導系の民間資格2種持ち
整骨院とデイサービスで勤務経験あり
やはり医療、福祉系でしょうか。
何をポイントに転職先を探すかが問題です。
私はこれから副業を始めたいと考えています。副業OKな会社だと助かります。最近増えてきているそうですしね。
むしろ副業からの繋がりで転職先を見つけられたらより理解を得られるだろうと思います。
上記に加えて副業でも成果を上げているなら転職先には稀有な人材と感じてもらえるはずです。
結論:まずは副業を始める。副業での成果を武器にして転職する。副業が軌道に乗るまでは今の仕事を続ける。
機能訓練指導員の仕事も楽しくやれているので継続して頑張っていきます。
具体的にどんな副業を始めるかも今後記事していきたいと思います。
Wikipediaに記事がない超マイナー職、機能訓練指導員のヒミツ3
前回の記事の続きです。
wellnessscience.hatenablog.com
wellnessscience.hatenablog.com
<デイサービスでの機能訓練指導員の仕事内容>
・個別機能訓練加算計画書・運動器機能向上計画書の作成
・バイタルチェックの実施
・集団体操などのメニュー考案
・リハビリ機器利用時の介助、指導
・個別リハビリの実施
・計画書に対する評価、モニタリング
・体力測定の実施
・介護職員へ機能訓練内容の指導
・ご利用者送迎 など
〔引用元〕デイサービスにおける機能訓練指導員の仕事内容|リジョブ
- 体力測定の実施
身体能力の変化をみるため定期的に利用者の体力測定を行います。
握力や長座体前屈のような一般的なもののほかに一定時間内の椅子からの立ち上がり回数、ファンクショナルリーチテスト(FRテスト:転倒リスクの評価に役立つ)など高齢者特有の測定項目もあります。
前回の体力測定の結果と記録を見比べ、向上した項目があれば利用者に伝えてリハビリへのモチベーション維持に利用します。
私は記録が伸びていない利用者には「体力の維持ができてますね」と当たり障りのないコメントでごまかしています(笑)
- 介護職員へ機能訓練内容の指導
機能訓練の仕事は自分一人では完結しません。
例えば集団体操の考案は機能訓練指導員の仕事ですが、実際に利用者に体操を指導するのは機能訓練指導員でなくてもよいとされています。ですので機能訓練指導員の代わりとなるように他の介護スタッフに「体操の指導」の指導を行います。
他にもリハビリ機器のセッティングなども教えます。
- ご利用者送迎 など
デイサービスには大抵ドライバーの方が雇われていますが、それですべての利用者の送迎がカバーできるわけではないので自ら車の運転をします。
送り迎え以外にも他の介護スタッフと同じく様々な仕事をこなします。掃除とか洗いものとか、要は雑用ですね・・・
- 3ヶ月に1回利用者の居宅を訪問して機能訓練の説明を行う
引用元には書かれてはいませんが大事な仕事があります。
機能訓練の算定要件に「3ヶ月に1回以上、利用者やその家族の居宅を訪問した上で、その内容を説明し、見直しを行っていること」とあり、書類仕事のために利用者の家を一軒一軒回る必要があります。そこで1回目の記事で解説した個別機能訓練加算計画書にサインと捺印をもらいます。
長くなりましたが、以上が機能訓練指導員の仕事ですね。
整骨院にいたころはひたすら施術と雑用って感じだったので、色々やる仕事が増えて最初は混乱しそうでしたがちょっとずつ慣れてきました。
毎日すべての仕事をすることはないですが、この職業は要領よくこなす能力が求められているなー、と感じます。
機能訓練指導員になりたい・転職してみたいけど、具体的な仕事がわからん!って方の役に立てたらうれしいです。
Wikipediaに記事がない超マイナー職、機能訓練指導員のヒミツ2
前回の記事の続きです。
wellnessscience.hatenablog.com
<デイサービスでの機能訓練指導員の仕事内容>
・個別機能訓練加算計画書・運動器機能向上計画書の作成
・バイタルチェックの実施
・集団体操などのメニュー考案
・リハビリ機器利用時の介助、指導
・個別リハビリの実施
・計画書に対する評価、モニタリング
・体力測定の実施
・介護職員へ機能訓練内容の指導
・ご利用者送迎 など
〔引用元〕デイサービスにおける機能訓練指導員の仕事内容|リジョブ
- バイタルチェックの実施
体調管理のことです。体温・血圧・脈拍・Spo2等の測定と本人から体調の聞き取りを行います。他の介護スタッフと共同で行います。
デイサービスは看護師も常勤です。医療の勉強をしている機能訓練指導員と看護師が特に責任をもってチェックしています。
- 集団体操などのメニュー考案
リハビリメニューは集団でやるものが多いです。すべての利用者を個別でリハビリを行うことは物理的に不可能なので、ある程度の人数で一気に運動をやってもらう必要があります。
そこで体操メニューを考えて自分自身または他の介護スタッフが体操の指導を行います。
- リハビリ機器利用時の介助、指導
リハビリ機器はデイサービスごとに様々なものを導入されています。
平行棒やリハビリ用段差(ステップ)がイメージしやすいですが、電気により筋肉を収縮させる低周波治療器やパワーリハビリと呼ばれるトレーングマシンを使うものもあります。
これらを利用者に合わせてセッティングします。マシンの負荷を調節し、動作が不安定であれば補助を行います。
マシンのセット数を数えて「・・・7、8、9、10!あと10回です。がんばって!」と声をかけたりします。
- 個別リハビリの実施
集団体操やリハビリ機器ではうまく機能訓練が行えない方にはマンツーマンでリハビリを行います。
私の場合は脳卒中片麻痺であったり、極度の肥満、四肢の拘縮が著しい方などが多いです。
リハビリ内容はスクワットからPNFまで様々です。個人的にはあまり好きではありませんがマッサージも取り入れることもあります。
- 計画書に対する評価、モニタリング
前回の記事で紹介した計画書の短期目標・長期目標が達成できたチェックします。
目標を達成できていなければ見直しを行い、より現実的に達成できそうな目標に再設定したり、再度同じ目標で次の更新までリトライすることもあります。
目標を達成できたなら、より高い目標を目指したり、現状を維持する方針に切り替えたりします。
今日はここまで。また続きます↓
機能訓練指導員のキャリアプラン
- 機能訓練指導員にキャリアアップってあるのか?
身も蓋もない話ですが機能訓練指導員には順当な昇進がありません。昇給のチャンスなんてないのかもしれない・・・と思うと不安です。
整骨院ならヒラのスタッフ→分院長、サラリーマンなら係長→課長みたいな出世ってないんですよね。
機能訓練指導員の上司にあたる人は施設長や管理者と呼ばれる人たちです。彼らは施設全体を取り仕切るのが役割で機能訓練指導員とは仕事内容が異なります。
あまりないと思いますが機能訓練指導員から施設長になったら求められる仕事がガラッと変わるのでとても苦労するはずです。急に全体を見渡さなければいけない管理職になりますからね。
ずっと同じ会社で働くとして、機能訓練指導員の昇進は施設長を経て経営陣になる。といった感じでしょうか?
正直、自分の周囲にはキャリアアップした人を見たことがないので想像でしかありませんが。
機能訓練指導員は資格が必要な職業であり、これから高齢化も進むのでまず食いっぱぐれないでしょう。
ですが、昇給に関しては期待できないと思います。
- 別の会社に転職
出世がダメならどうしよう。
自分にすごいスター性があって他のデイサービスから引き抜き→転職、給料アップ!
・・・なんてのは妄想としても転職は?
おそらく転職しても同じ機能訓練指導員である限り給料は大きく変わらないでしょう。
自分がどんなにいいリハビリをしても、施設としては売り上げ上がるわけではないですからね。介護報酬に「すっごいリハビリ加算」とか新設されない限り(笑)
もちろんいいリハビリで結果を出せれば施設の評判はあがるはずです。そこから利用者が増えたりするかもしれません。
ですがその貢献に給料をしっかり反映してくれる施設はないでしょうね。
- じゃあ独立か?
では次に考えつく選択肢は自分がデイサービスを新たに起業することでしょうか。
自分のやりたいリハビリを提供できるデイサービスは魅力的かもしれません。
ですがこれも施設長になる以上に大変かもしれません。
当然経営の仕事を行う必要がありますし、そもそも立ち上げるために多額の資本金が必要です。
全て自己資金で、というのはまずありえません。ですが銀行も融資に消極的でしょう。
日本政策金融公庫の創業支援が一番現実的ではあると思います。それでも自己資金はかなり必要になるはずです。
- まとまらないのでここまで
終始暗い話題で申し訳ないです。
自分のキャリアについてもんもんとしているので、考えの整理を兼ねて記事にしました。
今日はここまでにしたいと思います。
Wikipediaに記事がない超マイナー職、機能訓練指導員のヒミツ
今回は仕事内容を解説していきます。自分の就いている仕事なのでちょっとでも知名度を上げたいのです。
私はデイサービスに勤務しているので、特に断り書きがないかぎり基本的にデイサービスでの仕事だと考えてください。
仕事は多岐にわたります。よくまとまっているサイトを見つけたので引用します。
<デイサービスでの機能訓練指導員の仕事内容>
・個別機能訓練加算計画書・運動器機能向上計画書の作成
・バイタルチェックの実施
・集団体操などのメニュー考案
・リハビリ機器利用時の介助、指導
・個別リハビリの実施
・計画書に対する評価、モニタリング
・体力測定の実施
・介護職員へ機能訓練内容の指導
・ご利用者送迎 など
〔引用元〕デイサービスにおける機能訓練指導員の仕事内容|リジョブ
わかりにくいものがありますので一つずつ見ていきましょう。
- 個別機能訓練加算計画書・運動器機能向上計画書とは
そもそもデイサービスや老人ホーム等の介護事業者は利用者と市区町村から介護報酬を支払われることによって成り立っています。
介護報酬には「基本報酬」と「加算」があり、加算は事業者に追加で支払われる上乗せ料で、事業者としては加算が増えれば売り上げが上がります。
そして機能訓練指導員が主にかかわる加算が個別機能訓練加算と運動器機能向上加算です。この加算を受けるためにはそれぞれの計画書を作成する必要があります。これが個別機能訓練加算計画書と運動器機能向上計画書です。
”計画書”とは言いますが、実際はA4一枚のコピー用紙です。だいたいどこの事業所にもA4一枚にまとまるテンプレートがあるはずです。
まず機能訓練指導員と他のスタッフがこんなふうにリハビリしていこう!という内容の機能訓練のプランを考えます。それをテンプレートに入力していきます。
書き込む情報は
- 利用者の氏名
- 要支援度、要介護度
- 既往歴(今までの病気・怪我 例:骨粗鬆症・アルツハイマー型認知症など)
- 活動と運動時の注意点(例:既往歴に骨粗鬆症があれば、骨折に注意して激しい運動は控え、衝撃を与えるようなリハビリは行わないなど)
- 短期目標(1か月ごと)(例:1か月目 安定して椅子から立ち上がれる 2か月目 屋内を歩行器を使って歩行できる 3か月目 屋内を伝い歩きできる)
- 長期目標(3か月後)(例:屋内を介護者の見守りのなか安全に杖歩行できる)
- 短期・長期目標の評価(目標が達成できたかどうか、どんなことができるようになったか、あるいはできなかったか)
などです。
計画書は機能訓練指導員だけではなく介護スタッフ、看護師などと共同で作る必要があるのですが、私の勤務しているデイサービスではもっぱら機能訓練指導員がほぼすべて作り、他スタッフから助言・アドバイスがあればそれらを取り入れて完成させる。というのが基本の流れになっています。
「共同で作成する」というのは介護保険法に定められてはいるのですが、どのへんまでが「共同」なのかははっきりしていないためこんな状態です。
一応他スタッフに助言を求めたりしているので共同していると言えなくもない・・・のかな?
今日はここまで。次回は他の仕事内容も解説します。
ブログを書くって時間かかりますねぇ・・・
続き↓
整骨院辞めて機能訓練指導員に転職しました。
はじめまして@hitokutokumeiです!初投稿になります。
自己紹介も兼ねて私が整骨院からデイサービスの機能訓練指導員に仕事を替えた経緯を紹介します。
働く前は何もわかってなかった
大学を卒業し国家試験に合格して晴れて取得した「柔道整復師」の資格。基本的にこの資格を取得した人は整骨院(接骨院)に就職します。
私も他の一般的な柔整師と同じくバリバリ働いて技術を磨くぞ!という気持ちで整骨院に就職。将来は独立開業!自分の整骨院を地元に開いて地域の人を治療するんだ!
・・・そう思ってました。
整骨院の先生はつらい仕事
働き始めてからわかったことは、この仕事はとても過酷でブラックなこと。
・・・等々もう嫌になるほど愚痴が出てくるのですが、これくらいにして。
私はこんな職場環境もあり、就職して半年ほどで体調を崩すようになります。ずっと咳が治らず患者さんに逆に心配される有様。
もうこの仕事を続けることは無理だと考え、以前から知っていた同じ会社内の介護部門の方に異動できないか交渉することにしました。*1異動の交渉に失敗したら本気で会社を辞めるつもりでした。
無事異動決定
なんのことはなく社長は了承し、来月からデイサービス勤務になるからよろしく。とあっさり交渉成立。
私は整骨院の先生から機能訓練指導員にジョブチェンジすることになりました。
機能訓練指導員とは?
整骨院を辞めたい一心で介護の方に移りたいと言っていた私ですが、介護の分野なんて全くの無知でした。自分がやることになった機能訓練指導員のことも全然知りませんでした。本当に恥ずかしい話です。
わかりにくいですが、機能訓練指導員は資格の名前ではなく職種の名前です。
医療系の国家資格を持つ人がなれる職種で、柔道整復師もその一つです。デイサービスと老人ホームに配置を義務付けられています。
主な仕事内容はリハビリと機能訓練計画書の作成。それ以外は他の介護職と同じくトイレ介助や集団で体操運動の指導も行います。
同じ会社なのにホワイトになりました
勉強の毎日で大変ではありますが、元気に仕事をしています。体力的につらかった長時間拘束もなくなったおかげで現在は体調も回復しました。
有給使えるし、残業代付くし(それが普通なんですが)異動できて本当に良かったと感じています。 おまけに給料も少し上がって言うことなしです。
最後に
面白い記事が書けるように頑張ります。
次は今の仕事こんなだよって記事を書いていこうと思います。