機能訓練指導員の柔道整復師

整骨院辞めて時間に余裕ができたから始めたブログ。医療・介護・働きかたについて書いていきます。

リハビリ型デイサービスで働く機能訓練指導員の一日のスケジュール

こんにちは@hitokutokumeiです。今回はリハビリ型デイサービスで働く機能訓練指導員の一日の流れを紹介します。これから機能訓練指導員になる方や転職を考えている方の参考になれば幸いです。

機能訓練指導員の一日

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まず普段の私の勤退と業務スケジュールを例としてお見せします。

8:50 出勤

9:00〜9:45

  • 業務開始。利用者のバイタルチェックを行う。
  • 体調に問題がなければリハビリ器具かお風呂に誘導する。

9:45〜10:30

  • 集団での体操運動を指導する。

10:30〜11:00

  • 個別の機能訓練を行う。

11:00〜11:30

  • リハビリ器具を使った機能訓練を行う。

11:30〜12:00

  • 利用者の昼食の準備をする。

12:00〜13:00 休憩時間

13:00〜15:00

  • 個別の機能訓練を行う。

15:00〜16:00

  • 利用者の居宅訪問を行い個別機能訓練計画書の説明を行う。

16:00〜16:30

  • 施設の掃除と片付けを行う。

16:30〜18:00

  • 個別機能訓練計画書の作成、モニタリングなど書類仕事を行う。
  • 業務終了。

18:10 退勤

次は時系列で業務内容を詳しく紹介していきます。

9:00〜9:45 バイタルチェック 利用者の誘導

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まず最初の業務は利用者のバイタルチェックです。

バイタルチェックとは体調管理のことで、体温・血圧・脈拍の測定と本人から体調の聞き取りを行います。測定結果は専用のチェックシートに記入するのが一般的だと思います。最近はタブレットで簡単に記録を付けることができるアプリもあるようなので事業所により異なるでしょう。

バイタルチェックで異常な数値が出たり、体調不良がわかった場合は利用者の状態により適宜対応します。

高熱やインフルエンザでは帰宅させるのが一般的ですが、家族が家にいなかったり、独居の場合は事業所内のベッドでしばらく様子を見ることもあります。

デイサービスは看護師も常勤です。バイタルチェックは他の介護スタッフと共同で行いますが医療の勉強をしている機能訓練指導員と看護師が特に責任をもってチェックしています。

バイタルに問題がなければ、それぞれのリハビリ器具かお風呂に誘導します。

リハビリ器具はパワーリハビリマシン、トレッドミル(ランニングマシーン)、エアロバイク、 低周波治療器、マッサージ機等があり、介護スタッフの補助を受け行っていきます。

また、要介護認定を受けて自宅での入浴が困難な利用者は、事業所内のお風呂で介護スタッフの介助の下入浴してもらいます。

9:45〜10:30 体操運動を指導

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5~9人程度の小グループで体操を行います。前に出てお手本となり、利用者に同じ動きを真似してもらいます。

体操の主目的は有酸素運動です。

有酸素運動とは軽い負荷の運動を連続で行うものを指します。有酸素運動を行うことにより心肺機能の向上と代謝の上昇がみられ、体力の維持増進を図ります。

私の職場では椅子に座りながらできる全身運動を30~40分程度行うのですが、そのとき用いるリハビリ器具がレッドコードです。詳しい説明は別記事にて紹介しています。

wellnessscience.hatenablog.com

10:30〜11:00 & 13:00〜15:00 個別の機能訓練

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機能訓練指導員のメインの仕事と言える個別のリハビリの時間です。午前と午後の二つに分けているのは、どちらかのみ利用されている方に対応するためです。午前が短いのは前述の体操指導があるためです。

集団体操やリハビリ機器のみではうまく機能訓練が行えない方にマンツーマンでリハビリを行います。

私の場合は脳卒中片麻痺の利用者が多いです。リハビリ内容はスクワットからPNFまで様々です。平行棒での歩行練習や拘縮予防のストレッチを行ったり、セラバンドを使用して筋をピンポイントで鍛えるメニューもあります。

 

11:30〜12:00 利用者の昼食の準備

半日型ではない場合、デイサービスでは昼食を用意します。大抵は外部委託したお弁当になります。スタッフと共同で準備します。配達されたお弁当を受け取り、配膳します。

15:00〜16:00 利用者の居宅訪問 個別機能訓練計画書の説明

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要介護認定された利用者宅へ3か月に1回以上居宅訪問を行う必要があります。利用者の送迎と一緒に訪問したり、近所であれば自転車で訪問します。

独居でも家族と同居どちらでもトラブルを避けるため、あらかじめ訪問のアポイントを取ります。

個別機能訓練計画書とは生活機能の維持又は向上を目指し機能訓練を実施するための計画を書面に起こしたものです。利用者個人のニーズに合わせたリハビリのプランということです。

個別機能訓練加算という加算があり、この加算を受けるためには個別機能訓練加算計画書を作成する必要があります。

作成した計画書の内容を訪問の際に利用者に説明し、同委のサインをもらいます。

16:00〜16:30 掃除と片付け

他スタッフと一緒に事業所内の掃除を行います。掃除機かけ、モップかけ、トイレ掃除、食器洗い、戸締り等です。利用者の排泄の失敗で汚れたトイレは特に注意して消毒殺菌を行います。

16:30〜18:00 個別機能訓練計画書の作成 書類仕事

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個別機能訓練計画書は先ほど説明した通りです。

”計画書”とは言いますが、実際はA4一枚のコピー用紙です。だいたいどこの事業所にもA4一枚にまとまるテンプレートがあるはずです。

まず機能訓練指導員がメインとなり他のスタッフと機能訓練のプランを考えます。そこから長期目標と短期目標を決めテンプレートに入力していきます。他に書き込む内容は生年月日や既往歴等です。

個別機能訓練計画書の作成方法はこちらで詳しく解説しています。

wellnessscience.hatenablog.com

他の書類仕事、雑務もこなします。ケアマネージャーに利用者の状況を伝えるモニタリング報告書を記入したり、体力測定の結果をまとめたりします。

まとめ 

これが大まかな一日の流れになります。実際は突発的なトラブルでこのスケジュール通りに進まないことも往々にしてありますが概ねこんな感じです。

介護や介助以外にも様々な業務を一日でこなしているんだと知っていただければ嬉しいです。

 

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