機能訓練指導員の柔道整復師

整骨院辞めて時間に余裕ができたから始めたブログ。医療・介護・働きかたについて書いていきます。

転職や副業で機能訓練指導員として働き始める前に気を付ける7つのポイント

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はじめに

  • これから機能訓練指導員に転職しようと考えている方
  • 国家資格を活かし、収入アップのために副業としてデイサービスで働くつもりの方
  • 新たな経験・キャリアのために介護福祉施設で働くことに興味がある方

などの方に伝えたいことを記事にしました。

自分と職場がうまくマッチしているかどうか、自分のスキルと求められている仕事がしっかり当てはまるかを事前に確認することが大事です。実際に事業所に足を運ばなくても求人から読み取れることがあります。それらの注意点をメインに解説します。

そもそも機能訓練指導員とは

特別養護老人ホーム、デイサービスの事業所数は年々増加しており、それに比例して配置義務のある機能訓練指導員も増えています。

理学療法士作業療法士言語聴覚士、看護職員、柔道整復師又はあん摩マッサージ指圧師そして一定の実務経験を有するはり師きゅう師のいずれかの資格を持つ人が機能訓練指導員として働くことができます。主な仕事内容は利用者のリハビリと機能訓練計画書の作成。それ以外は他の介護職と同じくトイレ介助や集団で体操運動も行います。

もっと詳しく仕事内容が知りたい方はこちらをどうぞ↓

wellnessscience.hatenablog.com

 

1.求められている資格は何か

「機能訓練指導員」で求人を調べていても自分が取得した資格と合わないことがほとんどだと思います。これは、事業所ごとに提供しているサービスや利用者の層が違うからです。求められている仕事に合った資格保持者を募集しています。

例えば「応募資格:理学療法士」ならPT流のリハビリ知識を求められています。介護度が高かったり、高度の麻痺があったり、欠損により肢体不自由のような課題がある利用者が多い可能性があります。

逆に「柔道整復師・あん摩マッサージ師 募集!」みたいな求人なら利用者へのマッサージ施術を求めらていると想像できます。おそらく利用者の層は介護度が比較的低く、腰痛や膝の痛みのような慢性症状に困っているような方が多いでしょう。

「看護師・OT・PT・柔道整復師あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格をお持ちの方」のようにバラバラの資格を並べている場合は注意が必要です。事業所の方向性が定まっていません。この募集の仕方で「配置義務があるからしかたなく募集してる」という意図が見えますね。

求人は応募資格を複数併記している事業所より一つに絞って募集している方がマッチするはずです。

2.老人ホームかデイサービスか

老人ホームは介護度の高い人向けの住宅です。介護度が高い人は多くの障害を抱えていて90歳近い高齢であったりします。

デイサービスは日帰りの介護施設で利用者の介護度は比較的低めです。介護度の低い人は70歳~80歳代前半の病気を持ちながらも自立した生活を送っている方が多いです。

老人ホームとデイサービスの大きな違いに夜勤があります。夜勤があるかどうかは働きやすさに天と地ほど違いがでます。機能訓練指導員も他の介護職員と同じく夜勤をする可能性あります。

どんな事業所でもリハビリするだけとはいきません。老人ホームはもちろん、お泊りデイサービスを謳う事業所も夜勤がありますので注意しましょう。ワークライフバランスを考えるなら夜勤のないデイサービスがおすすめです。

3.正規(正社員)か非正規(バイト・パート)か

副業として機能訓練指導員になる場合は必然的に非正規となります。しかも本業と被らないよう限られた日数、短い時間の就業となります。理解のある事業所を探しましょう。

リハビリやレクリエーション以外の業務も機能訓練指導員の大事な仕事ですが、副業の場合は機能訓練計画書の作成や居宅訪問まで手が回らない可能性があります。それらの仕事を任せられる自分以外の機能訓練指導員が既に在籍していている事業所でないと残業や過重労働になる危険性があります。

4.○○特化型か

それぞれの事業所はリハビリ特化型デイサービス(機能訓練特化型デイサービスとも)、認知症特化型デイサービス、生活介護型デイサービスのようにニーズに合わせて細分化しています。珍しいですがカジノのような設備をそろえたデイサービスがニュースに取り上げられたこともあります。気になる事業所には、自分が関わりたい分野とマッチしているか見学等するべきです。

5.オープニングスタッフか

求人には大抵「しっかり仕事内容を教えます!」と謳い文句が書いてあったりしますがこれを全面的に信用してはいけません。

特に新店舗のオープニングスタッフ募集ならばなおさらです。自分の教育担当や上司もめちゃくちゃ忙しい時期に新人の指導なんてなかなかできません。わからないことを質問しても「任せるから、適当にやっといて!」と返されるのがオチでしょう。

経験者であれば別ですが、オープニングスタッフの募集は特別な事情がない限り避けた方が無難です。

6.運転免許が必要か

機能訓練指導員も運転手の代わりに利用者の送迎を行います。運転免許取得を募集要件にしている求人もよく見かけます。送迎を行う場合、営業時間よりも早く利用者を迎えに行かなければなりませんので必然的に早朝出勤になります。働く場合は通勤時間も加味しましょう。

7.食事と風呂はあるか

住宅である老人ホームはもちろん、デイサービスも利用者にお弁当やお風呂を提供します。食事と風呂を提供している事業所の場合、食事と風呂の介助や見守りが必要な介護度の高い人が利用しているでしょうし、逆にそれらを提供していない半日型デイサービスであれば身の回りのことができる自立度の高い利用者が多いと言えます。

また、事業所の規模が小さければ介護職の代わりに機能訓練指導員が利用者の風呂の世話をすることがあるかもしれません。見学や面接時にお風呂介助があるか確認しておきましょう。

おわりに

転職すること、副業を始めることは当たり前の世の中になってきました。過酷と言われがちな介護関係ですが、よく吟味すれば働きやすい環境がそろった職場を見つけられると思います。新しい仕事に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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